きょうだい 一人一人への接し方 家族が増えた時のヒントに

新しくきょうだいができて、家族のかたちが変わると、接し方に迷う場面が出てくるかもしれません。
家族の中での立場や日々の関わり方によって、子どもによって感じ方が変わることもあります。
一人一人の気持ちに寄り添うための声掛けや接し方を、専門家のアドバイスと、先輩ママ・パパの実例を参考に考えてみましょう。

教えてくれたのは

中垣 俊子さん

中垣 俊子さん

認定心理士、保育士、女性心理士養成学院院長。
民間学童保育「アドラーこども学校」主宰。
保護者向けの子育て講座など、著書や講師歴も多数。

長子イラスト

長子

接し方のヒント 「大好き」を言葉にして

下の子が生まれると、親はどうしても下の子のお世話が生活の中心になりがち。
上の子は「ママやパパを取られた」と感じることもあるので、気持ちに寄り添ってあげましょう。
さらに「大好きだよ」と、愛情を言葉で伝えることも大切です。
また、プレッシャーを軽くするためにも、良くないところを注意するのではなく「失敗しても大丈夫」「頑張っているね」と安心できる声掛けを。

先輩ママ・パパのエピソード

「"パパとママはちゃんと見ているよ"と言葉にして伝えています。
また、小さなことでも感謝を伝えると、役に立ててうれしかったのか自らお手伝いをしてくれるように」(東京都/0歳・2歳のパパ)

「現在第2子を妊娠中。息子もお腹をなでてくれます。
若干甘えん坊になり、私はあまりかまってあげられないのですが、パパや祖父母がたくさん抱っこをしてあげたらしっかり者のお兄ちゃん感が増しました」(東京都/1歳のママ)

中間子イラスト

中間子

接し方のヒント "同じ"より"納得できる理由"を

長子や末子に比べて、自分は目をかけてもらう時間が少ないと感じてしまうかも。
また、他のきょうだいが特別扱いされているように見えると不満を感じることも。
大切なのは、理由をきちんと伝えること。「お姉ちゃんは体が大きいから少し多めなんだよ」「今日は○○ちゃんの日だよ」など、納得できるルールを作ると安心しやすくなります。
また親もつい「あの子はしっかりしているから大丈夫」と思ってしまいがちなので、意識的に気にかけてあげましょう。

先輩ママ・パパのエピソード

「わが子は空気も読めて我慢しやすい性格です。意識的に甘える時間を作っています」(東京都/2歳・4歳・小学3年生のママ)

「要領が良く、自分でできることが多いので、ほめてほしそうな時は、ただ"すごいね"ではなく"上手に色が塗れているね"など事実を伝えて伸ばす声掛けをしています」(東京都/0歳・5歳・小学1年生のパパ)

2人きょうだいの下の子イラスト

2人きょうだいの下の子

接し方のヒント 比べず、その子の良さを見て

2人きょうだいはどうしても周囲の人から比べられやすい場面があります。
ほめる時も叱る時も「お姉ちゃんはできるのに」など上の子を引き合いに出すのは避けたいものです。
その代わりに、「もう一度ゆっくりやってみよう」「ここを工夫したんだね」など、その子自身の行動や成長を言葉にして伝えましょう。

先輩ママ・パパのエピソード

「のんびりペースで、初めはできていないことに不安になっていましたが少しずつ成長を感じられるように。喜びもその分大きくなりました」(東京都/1歳・6歳のママ)

「わが子は自己表現が苦手なため、さまざまな角度から質問して回答を引き出すように。自分で考えて決めることを大切にして、その決定を尊重するのを意識しています」(東京都/5歳・小学4年生のママ)

末っ子イラスト

末っ子

接し方のヒント 「真面目にやりなさい」より背中を押して

何かに挑戦しようとする時は「真面目にやりなさい」と指示するよりも、「やってみようよ!」と背中を押すような声掛けをしてみてください。
ついつい親に甘えてしまいがちでも、できたことをきちんと認めてあげることで、自信がつき、自主性が育まれます。

先輩ママ・パパのエピソード

「誰か1人をほめると他の子がひがんでしまうので、それぞれ2人きりの時にほめるようにしています。
それぞれとおでかけをして、好きなものを食べたりおしゃべりをしたりする時間は定期的に作っています。」(東京都/小学2年生・小学4年生・小学6年生のママ)

「下の子は何でも自分でやりたがるのでお着替え、お片付けなどを本人に任せていたら、自分の物はきちんと自分で管理できるようになりました」(東京都/6歳、小学5年生、中学生のママ)

一人っ子イラスト

一人っ子の場合はどうしたらいい?

接し方のヒント やってあげすぎず、対等な関わりを

一人遊びの時間が多いと、大人の中で過ごす時間が長くなり、親の手が届きやすい分、つい先回りしてやってあげたくなることも。
親は何でもやってあげるのではなく、「今はできないよ」と伝えて大丈夫。
そのやりとりを繰り返すことで、お願いすること、断られること、相手にも気持ちがあることを、家庭の中で少しずつ学んでいくことができます。

先輩ママ・パパのエピソード

「きょうだいのいる友達と遊ぶ機会を積極的に作っています。人とぶつかることもあることや自分の主張も大事にすることが少しずつ身に付いてきました」(東京都/5歳のママ)

「慎重派かつ自由にやりたい時期。
気が乗ったり安心できたりすると自ら飛び込んでいくのでそれまで待ち、チャレンジしてからは危ないこと以外は見守るようにしています」(東京都/2歳のママ)

※子育て情報誌「あんふぁん」の公式サイト「&あんふぁん」(こどもりびんぐ運営)Web会員にアンケートを実施。2026年5月8日~5月31日

※本記事で紹介している内容は一例であり、感じ方や性格には個人差があります。すべての方に当てはまるものではありません。